厚生労働省が公表している令和5年上半期の入職と離職状況
- 入職者数が離職者数を上回り、企業が積極的に採用を行っている。
- 一般労働者とパートタイム労働者の両方で雇用形態も拡大しているが、特にパートタイム雇用の需要が高い。
- 女性の入職率が男性の入職率よりも高く、女性が労働市場へ積極的に参加しているが、女性は男性よりも離職率が高い。
- 入職率が前年同期と比べて上昇している一方で、労働者の定着率には大きな変化がない。
- 一般労働者とパートタイム労働者では、パートタイム労働者の方が入職率と離職率ともに高い。
- 【独り言】①男性よりも女性のパートタイム労働者が増えているため、労働市場が拡大している。②採用人数が増加しているにもかかわらず、定着率が変わらないのは、退職人数も増加しているからで、労働者にとっては、賃金を含めた労働環境がほとんど改善していない可能性がある。企業が積極的に新規採用をしているが、パートタイム労働者が増えているのは、一般労働者よりも賃金が低く、人件費を抑えたい企業にとってメリットがある。
入職者数が離職者数を上回り、企業が積極的に採用を行っている。
入職者数は 5,009.1 千人、離職者数は 4,510.0千人で、入職者数が離職者数を 499.1 千人上回っている。全体として入職者数が離職者数を上回っているため、労働市場は拡大。
一般労働者とパートタイム労働者の両方で雇用形態も拡大しているが、特にパートタイム雇用の需要が高い。
一般労働者とパートタイム労働者の両方で入職者数が離職者数を上回っている。特に、パートタイム労働者の入職率(15.1%)は一般労働者の入職率(7.5%)よりも高く、パートタイム雇用の需要が高い。
女性の入職率が男性の入職率よりも高く、女性が労働市場へ積極的に参加しているが、女性は男性よりも離職率が高い。
女性の入職率(11.0%)が男性の入職率(8.5%)よりも高く、女性の労働市場への参加が積極的である。また、女性の離職率(9.7%)も男性(7.8%)より高いが、それでも入職者数が離職者数を上回っているため、女性の労働力は純増。
入職率が前年同期と比べて上昇している一方で、労働者の定着率には大きな変化がない。
入職率が前年同期と比べて0.4ポイント上昇しているが、離職率が同率であるため、労働者の定着率には大きな変化がない。
一般労働者とパートタイム労働者では、パートタイム労働者の方が入職率と離職率ともに高い。
一般労働者(入職率7.5%、離職率6.8%)とパートタイム労働者(入職率15.1%、離職率13.5%)の両方で入職率が離職率を上回っている。ただし、パートタイム労働者の方が一般労働者よりも入職率と離職率が高い。
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