厚生労働省が公表している令和5年上半期の未就業入職者のうち新規学卒者の状況
- 新規学卒者の入職者数は前年同期比で増加している。
- 新規学卒では「大学・大学院卒」の割合が大きい。
- 女性の新規学卒者の入職者数は、前年同期比で増加しているが、男性の新規学卒者は減少している。
- 新規学卒者では、一般労働者がとしての就職が増加しているが、パートタイム労働者としての就職の方が増加している。
- 【独り言】①女性の新規学卒者の入職が増加しており、女性の就業意欲は高くなっているかもしれないが、企業側が社会の変化に柔軟に対応しているというアピールのために女性の採用を増やさざるを得ない。②新規学卒で「大学・大学院卒」の割合が大きい理由は、大学進学率が高くなっていることに関係している。③パートタイム労働者として就職する新規学卒者が増加しており、労働者が柔軟な働き方を求める動きが強まっていると言えなくもないが、パートタイム労働者は、企業側にとって賃金面でメリットがある。
新規学卒者の入職者数は前年同期比で増加している。
新規学卒者の入職者数は前年同期比で40.4千人増加している。
新規学卒では「大学・大学院卒」の割合が大きい。
新規学卒者の入職者で最も多いのは「大学・大学院卒」で550.3千人、次いで「高校卒」が446.7千人となっており、高学歴者が多い。「専修学校(専門課程)卒」や「高専・短大卒」も一定の割合を占めているが、大学・大学院卒の割合が大きい。
女性の新規学卒者の入職者数は、前年同期比で増加しているが、男性の新規学卒者は減少している。
女性の新規学卒者の入職者数は648.2千人と、前年同期比で58.5千人増加しているのに対し、男性は588.4千人で18.0千人減少している。
新規学卒者では、一般労働者がとしての就職が増加しているが、パートタイム労働者としての就職の方が増加している。
新規学卒者のうち、一般労働者として就職した人は864.0千人で、前年同期比で12.0千人増加。一方、パートタイム労働者として就職した人は372.5千人で、28.3千人増加している。一般労働者の増加も見られるが、特にパートタイム労働者の増加が顕著になっている。
コメント